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診療時間
8:30~12:00 / 15:00~18:00
休診日
土曜午後、木曜、日曜、祝日

腸内環境改善

オゾン注腸療法

自由診療

オゾン注腸療法とは、オゾン(酸素の同素体)を一定の濃度でガス状にし、直腸から注入する治療法です。腸内の毛細血管を通して全身に作用し、免疫調整、抗酸化、抗炎症、解毒(デトックス)などの効果が期待されています。腸は免疫や神経系とも深く関わる臓器であり、腸内環境を整えることで全身の健康維持に寄与します。

方法

専用の医療用オゾン発生装置により、一定濃度(通常20~40 μg/mL)のオゾンを医療用酸素から生成し、無菌的にブレンドします。そのオゾンガスをシリンジにて100~200mL程度、直腸内にゆっくり注入します。痛みはほとんどなく、数分で完了します。
※初回は低濃度・少量(例:10~20 μg/mL、50~100 mL)から開始します。

期待される効果

  • 腸内環境の改善(悪玉菌の抑制、善玉菌の増加をサポート)
  • 免疫機能の調整(自己免疫や感染症に対する抵抗力のサポート)
  • 抗酸化作用(細胞の老化予防、慢性疾患の進行抑制)
  • 抗炎症作用(慢性炎症性腸疾患などへの補助療法)
  • 解毒作用(重金属や化学物質の排出促進)
  • 慢性疲労やストレスによる自律神経の調整サポート

キューバやイタリアなどでは、オゾン注腸により多発性硬化症、ALS、パーキンソン病、脳卒中後遺症において歩行機能や筋力改善が報告されています。

医療機器について(未承認機器の使用と入手経路)

当院で使用しているオゾン発生装置は、国内未承認の医療機器です。医師の責任において、仲介業者を介して輸入(ドイツ製の医療用オゾン発生装置)導入しております。
※この治療は、日本国内では厚生労働省により承認された治療法ではありません。そのため、保険適用外の自由診療となります。

諸外国における安全性に関する情報

オゾン注腸療法は、ドイツ、イタリア、キューバ、ロシアなど30か国以上で実施されており、特にドイツでは約70年以上の臨床使用歴があります。注腸療法はキューバで相当数行われており適切な濃度と使用法を守れば、安全性が高く、副作用も極めて少ない治療とされています。

副作用について

オゾン注腸療法は比較的安全性の高い治療とされていますが、以下のような軽微な副作用が報告されることがあります。

  • お腹の張りや違和感
  • 一時的なガス溜まり
  • 軽い下痢や便意
  • 稀に腸内の過敏反応(腹痛など)

また、オゾンの過剰使用や高濃度での長期使用は、腸粘膜に負担をかける可能性があるため、適切な使用量・頻度で行うことが重要です。

禁忌(この治療を受けられない方)

オゾン注腸療法は比較的安全性の高い治療ですが、以下のような方には実施を控える必要があります。

  • 妊娠中または妊娠の可能性がある方
  • G6PD欠損症(グルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損症)の方(非常に稀な遺伝性疾患ですが、オゾン注腸療法により溶血のリスクがあります)
  • 重度の貧血や出血傾向がある方
  • 直腸や大腸の炎症性疾患が活動期にある方(例:潰瘍性大腸炎の急性期)
  • 直腸・肛門部の手術直後や外傷がある方
  • 未治療の甲状腺機能亢進症の方
  • てんかん発作の既往がある方
  • 重篤な心肺疾患のある方
  • その他、医師が不適切と判断した場合

※G6PD欠損症に関しては、必要に応じて事前のスクリーニング検査を行うことがあります。

料金

オゾン注腸療法 1回5,500円(税込)
10回セット46,750円(税込)

オゾン注腸療法は、腸を通じて全身の健康にアプローチする新しい選択肢のひとつです。ご興味のある方は、お気軽にご相談ください。

腸内フローラ移植について

自由診療

潰瘍性大腸炎やクローン病などの難病、糖尿病、肥満などの生活習慣病、アレルギー疾患や精神疾患、更には強固な便秘症、過敏性腸症候群などの疾患は、腸に住む細菌たち(腸内フローラ)のバランスが大きく関わっていることが最近の研究で明らかになりつつあります。 腸内フローラ移植とは、崩れてしまった腸内細菌のバランスを整えるために、健康な人の腸内フローラを移植する方法です。

腸内フローラとは

腸内フローラとは、腸内に生息する100兆以上の細菌(腸内細菌)の生態系のことを指します。これまでの研究で、腸内フローラは様々な面からヒトの健康状態や疾患に関わっていることがわかってきました。食生活を含む様々な生活習慣やストレスなどにより、善玉菌・日和見菌・悪玉菌からなる腸内フローラの分布(バランス)が崩れてしまうと推測され、腸内フローラのバランスが良好な状態に保たれることが、健康増進や疾病の予防・治療にとって重要であると考えられています。

一般財団法人 腸内フローラ移植臨床研究会

腸内細菌(叢)移植の流れ