先週土曜日の頭痛研究会での勉強の忘備録です。
自立神経失調症としての起立性低血圧の知識はありましたが、起立性調節障害としての疾患概念は勉強不足であまり詳しく知りませんでした。
以下、簡単なまとめです。
起立性調節障害とは、寝ている状態から起き上がるときに循環器系(心臓・血管)の調節が上手くできずに起こる症状のことを言います。
自律神経失調症の一種で、OD(Orthostatishe Dysreguration)と呼ばれることもあります。
起立性調節障害は、10歳から15歳の成長期に症状が出てくることが多く見られます。
これは、成長期に体の成長に自律神経系の発達がついていかないために起こるのではないかと考えられています。
起立性調節障害の子どもは寝起きが悪く、午前中は調子が悪くて一日中ごろごろして、夕方になって元気になり夜には寝付けなくなります。
症状は、めまい、立ちくらみ、頭痛、腹痛、ふらつきなど多彩。
ODではたびたび他の器質的疾患が潜在していることがあり、鉄欠乏性貧血、脱水、甲状腺機能亢進、脳腫瘍などの鑑別が必要。
参考サイト
http://www.inphs-od.com/